アーユルヴェーダの薬草とその成分
アーユルヴェーダ医薬の科学的研究 ▼序論
A. 胃腸病病学 (Gastoenterology)
B. 精神医学 (Psychiatry)
C. 呼吸器病学
 (Pulmonary medicine)
D. 心臓病学 (Cardiology)

E. 慢性炎症性疾患
 (Chronic inflammatory disorders)

F. 代謝異常 (Metabolic disorder)

薬草の成分 クルクミノイド(curcuminoids)
▼原料となる植物
▼伝統的な利用

▼生体システムの統合性の防御
▼クルクミンの効果
 1. 抗酸化特性

 2. がんの治療
 3. 抗突然変異作用
 4. 肝臓防御効果
 5. 抗ウィルス、抗細菌、抗HIV作用
 6. 抗炎症作用
 7. 抗血栓作用
 8. アルツハイマー病への効果

ピペリン(piperine)
▼原料となる植物
▼ピペリンの働き
▼栄養素の利用率を高めるメカニズム
▼古代からの知恵の真実

▼ピペリンは、栄養素の利用率を高める
▼臨床試験

フォースコリン(forskohlin)
▼原料となる植物
▼フォースコリンの化学構造

▼ダイエットの考え方を変える---LBM
▼臨床試験
▼身体の構成を最適化するサイクリックAMPの役割

▼フォースコリンが代謝を活発化するメカニズム
アーユルヴェーダ医薬の科学的研究
      サビンサ社長 Muhammed Majeed 博士と副社長 Lakshmi Prakash 博士による
       "Ayurveda and Indo-tibetan Materia Medica" (1997) の抄訳と要約


序論
 今日、「代替医療 (alternative medicine) が主流に」なりつつあります。米国では従来とは違った療法が広がっており、医療保険会社が、代替医療を保険の対象にするようになっています。また医療従事者が、従来の西洋医学の療法に加えて、新たに代替医療を学び、両者を統合しようと試みています。その結果、病気の予防と治療を一緒にしたアプローチが生まれていて、これは患者にとってたいへん有意義な流れと思われます。ここでは、アーユルベーダとチベット医療という代替医療の2つの重要な分野で使われている薬草のうち、科学的な根拠が明らかになっているものをとりあげます。

 こうした伝統が提供する治療法は、次のような特徴をもっています。

1. 安全性
 個々の植物やミネラルあるいはこれらを複合した処方は、数百年、数千年にわたって使われており安全性が確立されています。これらの治療法の多くには、安全性や有効性についての明確な記録があります。それに加えて、アーユルベーダで使われる植物、例えばコショウは、人間が使うために栽培した最初の植物の中のひとつです。

2. 生態に対する広汎な作用
 アーユルベーダで使われるいくつかの薬草の作用メカニズムの原理をもとにして、アダプトゲン(adaptogen : 適応促進因子) という言葉がつくられ、さらに最近は、バイオプロテクタント(bioprotectant : 生体防御因子) という言葉がつくられています。
 例えば、フェノール類の抗酸化成分であるウコン由来のクルクミノイドは、2通りの抗酸化作用を示すことが明らかになっています。つまり、フリーラジカル(訳注) の生成を防ぐ作用とフリーラジカルが起こす連鎖反応を抑制する作用をもちます。
 こうしたクルクミノイドの作用は、「バイオプロテクタント」と呼ばれる成分がもつメカニズムのよい例となります。

(訳注)フリーラジカル: 原子は陽子と電子からなり、電子は軌道上で2個が対になると安定する。対になっていない電子を不対電子と言う。不対電子をもつ原子あるいは分子をフリーラジカルという。フリーラジカルは不安定で反応性が高い。フリーラジカルは私たちの身体を酸化 (さび) します。老化、日焼けによる皮膚の劣化などはフリーラジカルも関与しています。

3. 消化過程 (digestive processes) への着目
 アーユルベーダとチベット医学のもうひとつの特徴は、消化器の機能、とくに食物や栄養素、(必要な場合には) 薬の消化と吸収 (bioavailability : 生体の利用能力) を重視する点にあります。アーユルベーダによる消化器の基本的な治療は、想定される栄養摂取障害を治すための処方をすることです。補助的な治療として、消化を促進する成分を含むさまざまな処方があります。重要なことは、アーユルベーダでは、「消化」される栄養素とは食物だけではなく、呼吸する空気、さらに心や感情に供する「糧」も含むと考えられていることです。

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