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■ クルクミノイド(curcuminoids)
▼クルクミンの効果
1. 抗酸化特性 (Antioxidant properties)
老化は、フリーラジカル (free radical) によって細胞や組織、器官の劣化がひき起こされ、促進され、それらがの累積していくものです。人間の身体には、フリーラジカルに対抗するメカニズムが組み込まれています。こうしたメカニズムは、身体の抗酸化防御 (antioxidant defense) と言われています。残念ながら多くの場合、抗酸化防御は、徐々に老化過程や病気にうち負かされてしまいます。細菌やウィルス感染による炎症やがんの進行は、身体の抗酸化防御システムを消耗させる病気の例です。
そこで、フリーラジカルによる損傷に対する抗酸化防御を保持することが重要になります。ある種のビタミンやミネラル、フェノール類、フラボノイド、カルテノイドのような天然物は、フリーラジカルの悪影響に対して、フリーラジカルを消去したり、中性化する能力をもっています。こうした天然由来のさまざまな栄養素および補助食品は抗酸化物質 (antioxidants) として知られ、生物学的に重要なカテゴリーに属します。
クルクミノイドは天然のフェノール化合物で、抗酸化作用をもちます。最近さまざまな研究グループがクルクミノイドの抗酸化活性を証明するデータを発表しています。ウコンおよびクルクミノイドは、スーパーオキシド(superoxide), ヒドロキシルラジカル (hydroxyl radicals) のようなフリーラジカルの生成を抑制します。また、脂質の過酸化 (これがさらにフリーラジカルを生み出す) を防ぐ、クルクミンの抗酸化作用はよく知られています。
呼吸により体内に吸い込まれた酸素分子から生じるヒドロキシラジカルなどのフリーラジカルは、図のように、蛋白質、DNAに作用して、損傷させます。また、フリーラジカルは、細胞膜の脂質に作用して、脂質ヒドロペルオキシドなどの過酸化脂質を作りだします。脂質ラジカルと過酸化脂質は、生体分子システムの統合を変調させ、発がんなどを促進します。
細胞膜の脂質がフリーラジカルの攻撃を受けて脂質ラジカルができると、下図のように、脂質が酸化されて過酸化脂質ができる反応の連鎖が起き、過酸化脂質がどんどん蓄積してしまいます。
抗酸化剤のビタミンE(ビタミンCと連携) はLOO・→LOOHの反応に介入して、この連鎖を断つ作用をもっています。
クルクミノイドも、ビタミンEと類似した働きをします。
血液中に酸化コレステロールが増え動脈壁に沈着すると次第に血管が狭くなり、心臓疾患の原因になります。酸化コレステロールは、上で述べた過酸化脂質の一種です。
クルクミンは血管が狭くなるのを防ぐ効果をもちます。
抗酸化作用を示す物資について、過酸化脂質の生成抑制を指標とする実験を行いました。その結果、ビタミンE、クルクミン、オイゲノール(Eugenol : チョウジの成分)、カプサイシンの4つの中で、クルクミンの効果がもっとも高いことがわかりました。
いくつかのクルクミノイドとブトウの種の抽出物、松樹皮の抽出物、合成物の抗酸化剤 BHT の抗酸化作用を比較するサビンサ社の実験によると、3種類のクルクミノイドを配合したものの効果がもっとも高いことがわかりました。
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