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■ クルクミノイド(curcuminoids)
▼クルクミンの効果
3. ウコン抽出物およびクルクミノイドの抗突然変異作用
ウコン抽出物およびクルクミンの抗がん作用は、これらの成分の細胞の突然変異を防ぐ潜在力と関連があります。突然変異は細胞の遺伝子の変異で、この変異はその後新たに分裂する細胞に引き継がれます。ベンゾピレン、ジメチルベンズアントラセン(DMBA)、チリトウガラシ、カプサイシンのような突然変異原性物質に対するウコンやクルクミノイドの作用は、標準的なエームス試験方法で確認されています。動物実験では、カプサイシンに誘発されたネズミの骨髄の遺伝子の変異をクルクミノイドが抑制しました。さらに、がんに罹っているネズミにウコンやクルクミノイドを加えた食事を与えると、発がん物質も突然変異も減少します。
食べ物の栄養素は調理とともに質的に変化することが知られています。例えば、アミノ酸は、高熱で調理すると熱分解と呼ばれる物理化学的な変化を起こします。その結果、アミノ酸が突然変異原性物質、あるいは発がん物質を含む化合物や糖尿病誘発性物質に変わってしまうこともあります。ウコン抽出物やクルクミンは、熱分解による突然変異原性物質の生成を抑制します。これは食品にウコンを加えるのは健康によいという根拠になります。また、ウコン抽出物やクルクミンは、アフラトキシンの生成やその突然変異誘発性を抑制することが発見されています。アフラトキシンは保存状態の悪い食品に生える黴が産出する毒素です。
食物から生成される発がん物質、突然変異誘発性の物質の中で、ニトロソアミン類 はとくに重要です。肉の色や肌理を良くするために亜硝酸ナトリウムが添加されます。胃の中の酸性状態の下で、アミンやアミドが亜硝酸ナトリウムと化学反応を起こし、突然変異誘発性(発癌の引き金でもある)をもつニトロソ(-NO) 化合物をつくります。こうした有害な反応は、クルクミノイドのような天然のフェノール類、ビタミンCとE、ベータカロティンなど、食物の中の特定の成分によって防ぐことができます。
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