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■ フォースコリン(forskohlin)
▼フォースコリンが代謝を活発化するメカニズム
フォースコリンは、生体における多様な作用をもちます。それは、アデニル酸シクラーゼ酵素を刺激しサイクリックAMP の値を増やす能力に基づいています。
典型的な例としては、サイクリックAMP が増加すると、蛋白質リン酸化酵素の活性化が起こります。蛋白質リン酸化酵素は、ホルモン感受性リパーゼを活性化することが示されていて、これは脂肪組織を構成する中性脂肪の分解を促します。
エネルギー代謝を調整する仕組みには、代謝を活発化する因子と抑制する因子がありますが、サイクリックAMP は前者の作用をもちます。
糖はグリーコーゲンという多糖体の形で筋肉や肝臓に蓄えられ、必要に応じて分解されます。肝臓に蓄えられたグリコーゲンはブドウ糖に分解され、血流を通じて糖を必要とする細胞に運ばれます。この血液中の糖分を調整するホルモンがインスリン、グルカゴン、アドレナリンなどのホルモンです。インスリンは血糖を下げる働きをもち、グルカゴン、アドレナリンは血糖を上げる働きをもちます。両方のバランスで血糖が安定した水準に保たれます。
上図の フォースコリンの刺激によって起きる連鎖反応は、アドレナリンの刺激が引き起こす連鎖反応と類似しています。サイリクックAMP は、この図のように、中性脂肪の分解を通じて脂肪酸を放出し、脂肪酸は心臓、筋肉などに運ばれて酸化されてエネルギーを生みます。
アドレナリンに似た作用をもつ成分としてエフェドリンが知られています。エフェドリンは、漢方薬のマオウに含まれる成分で、交感神経興奮作用、気管支拡張作用があり、喘息などの治療薬として用いられてきました。しかし、血圧上昇、中枢興奮などの副作用があります。
エフェドリンは、アドレナリン受容体に働きかけるのに対して、フォースコリンはこの段階を飛ばして、アデニル酸シクラーゼ酵素に直接に作用します。そのため、アドレナリン受容体への働きかけによる望ましくない副作用をフォースコリンは起こしません。
フォースコリンの体重を減らすメカニズムに関する他の要因に、フォースコリンの甲状腺刺激作用があります。この力は、甲状腺刺激ホルモン (thyrotropin) と比らべられます。フォースコリンの甲状腺刺激作用は、代謝率 (metabolic rate) と熱発生 (thermogenesis) を増やします。
フォースコリンは、インスリン分泌の調整にも関与するようです。インスリンについては、炭水化物の代謝がよく知られていますが、脂肪や蛋白質の代謝にも関わっています。
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