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第1部[5]金沢区商店街の特性

南西部郊外の特徴の1つとして、地域から孤立するのではなくて、地域と一体になっ て存在する商店や商店街の姿、あるいはそうしたまちの構図が挙げられる。それらを特徴づけている要因として、近隣型商店街経営者の地域内居住という視点から考察してみたい。

▼ 金沢区商店主の店と住まいの関係

・商店主の地域外居住が進むことが、商店街の衰退の一因になっているのではないかと考えられる。そこで、金沢区の18の商店街の経営者を対象に店鋪と住まいの関係についてのアンケート調査を行った。

・その結果、区心部の商店街の経営者には、店から歩いて通える範囲内に住む人が多いことがわかった。
区心部の商店街の経営者の場合、店と同じ場所に住む人が約3分の1で、500m圏内に住む人をあわせると約3分の2になる。それに対して、郊外部の商店街の経営者では、500m圏内に住む人が3分の1くらいしかない。

・商店街の経営者の居住地を調べてみると、全体として、区内に居住する人が予想以上に多い。
これは、金沢区の宅地開発の進み方の特徴と関係がありそうだ。大規模の開発ではなく、小規模の開発がクラスター的に進んだため、古いものと新しいものが混在した面白い町ができた。その結果、選択肢が広くなり、好みに合った住宅を選びやすくなっている。



職住の距離関係
▼ 商店街組織の柔軟性

・金沢八景駅前の商店街の歴史を整理してみると、正式の商店街組織の八景共栄会は、昭和35年からずっと続いているが、それとは別に、時期ごとに、特定目的のために有志のメンバーの組織ができて、活発な活動をしている。商店街組織は一枚岩ではなく、こうした柔軟性をもっている。
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