Q (185)ポラーノの広場のうたに出てくる、「つめくさ灯ともす」の意味がわかりません。つめくさはしろつめくさでしょうか?灯ともすはそのつめくさを焚き火のようにもやすのでしょうか?林光さんがとても美しい曲をつけて歌になっているので、歌いたいのですが意味が分からないので教えてください。
(チャック)

A
Date: Mon, 9 Dec 2002   takakoさん

Date: Thu, 22 Aug 2002   gtoさん


Date: Mon, 9 Dec 2002
   takako

こんにちは〜。ポラーノの広場のツメクサ灯をともす、、私も不思議に魅力的な表現だなあ、と最初思ってました。でも、ある時、正にそれを体験したんです。白ツメクサが咲く季節、ぜひ野原に出て下さい!闇夜にツメクサの白さが浮かび上がって、それは本当にともしびが行く手を照らしてくれるようでした。ポラーノが眼前に出現した気配でした。静かに深く濃密にでも喜ばしくその空間を見たように思いました。


Date: Thu, 22 Aug 2002
   gto

「つめくさ灯ともす」というのは、宵闇が深くなるとツメクサの葉の緑は宵闇に隠れ、ツメクサの花が点々と白く浮かびあがって見えるという情景描写ですね。賢治には月明かりの下でも同じように見えたようです。

初期短編綴「うろこ雲」に次のフレーズがあります。
 もう爪草の花が咲いた。そうだ。一面の爪草の花、青白いともしびを点じ微かな悦びをくゆらしそれから月光をすうつめくさの原。
(ちくま文庫「宮沢賢治全集8」)


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