Q(60) こんにちわ。初めまして。私は、今、宮沢賢治について、レポ−トをまとめてるところです。そこで、いつも資料として、ここのHPを活用させてもらってます。今、「虔十公園林」につてまとめてるんですけど、いまからうつすこの文に疑問のあるところがあるんでもしよければ、答えてもらえまんか?それでは、いまから書きます。
全く全くこの公園林の杉の黒い立派な緑、さはやかな匂、夏の涼しい陰、月光の色の 芝生がこれから何千人の人たちに本当のさいはひが何だかを教えるか数えられませんでした。
この文章で、本当のさいわいが、何だかを教える公園林とは、なんのことをいってる のですか?もしよろしければ、教えてください。レポ−トの締め切りが、せまってきたので、身勝手なお願いで申し訳ございませんが、早めにお返事ください。よろしくお願いします。(Miki Toyamaさんより)

A
Date: Fri, 29 Sep 2006   猫さん

Date: Thu, 30 Mar 2000   羅青さん

Date: Wed, 2 Feb 2000   タグボートさん

Date: Wed, 1 Dec 1999   寺内美知子さん


Date: Fri, 29 Sep 2006
   猫

北海道の帯広市中央公園に賢治の この詩にちなんだ石碑があります。 一度行ってみてください。詩の意味 が良くわかります。


Date: Thu, 30 Mar 2000
   羅青

個人的な考えということで、お答えします。賢治の思想の中心は、『法華経』であることはすでにご存知だと思いますが、その法理の一つに「諸法実相」というものがあり、『諸法』とは「生命」、『実相』とは『森羅万象』を指すのです。すなわち、「さひわい」を為す「公園林」が実存するのではなく、それらは『森羅万象』の一つの「自然現象」に過ぎず、また『自然』と一体になることは、賢治の思想にとって不可欠に違いない、と思われるのです。では、レポート頑張ってください。


Date: Wed, 2 Feb 2000
   タグボート

昔花巻の町で私有地で子供たちが黙認で遊べる場所を公園と呼んでました 私の知る限りでは鳥谷崎神社と旧花上小学校の間に平沢公園と 呼ばれる空き地がありました きれいに整地された野芝の空き地でした また西公園という市営(町営)の公園が恐慌か戦争で建設中途で終わった公園もありました


Date: Wed, 1 Dec 1999
   寺内美知子

私は「虔十公園林」が大好きです。理由は、虔十の家族みんなが虔十を大切にしているからです。虔十の家族は、日光のように虔十を包んでいます。そして、虔十の素直さは、太陽や雨や樹木など自然が与えてくれる気持ちよさと、ぴったり呼応しているように思えます。
虔十たちは、現代の我々が「勝った負けた」とか「儲かった損した」などと、短期間 で物事を区切って喜んだりがっかりしたりするのとは異なり、あるがままの命や折々 の出来事を大切に、生きることに心を尽くす家族のようです。 きっと、自然が与えてくれる気持ちよさといつも親しかったので、短期的な勝った負 けたには興味がなかったのではないでしょうか。
「本当のさいはひが何だかを教へる」公園林とは、何が大切かを考えさせてくれる公 園林と思います。


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