「にはかにあたりがあかるくなりました。今までポシャポシャやってゐた雨が急に大粒になってざあざあと降って来たのです。  はちすゞめが水の中の青い魚のやうに、なめらかにぬれて光りながら、二人の頭の上をせはしく飛びめぐって、
  ザッ、ザ、ザ、ザザァザ、ザザァザ、ザザァ、
  ふらばふれふれ、ひでりあめ、
  トパァス、サファイア、ダイアモンド。
と歌いました。
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第5巻 『十力の金剛石』P.179」


 蜂雀は雨の中なぜ歌ったり飛んだりできるのか? 蜂 雀