どの業種でも、新しい事業、システム、商品、サービスの企画、開発力、提案力の強化がもっとも基本的な課題になっています。
 そのために、「(1)問題にする活動領域におけるユーザーの基本ニーズの相互関連の分析」を土台にすることが重要です。
1. 問題にする活動領域におけるユーザーの基本ニーズの相互関連の分析

 図では、一例として、「ナチュラル志向の人たちの住まいに対する基本ニーズ」の相互関連の分析を示しました。
 ユーザーの多くは、こうした基本的なニーズの相互関連を構造的に把握している訳ではなく、漠然としている部分も多いのが普通です。しかし、漠然とした部分をはっきりさせ、整理していくとこうした構造的な連関が明らかになります。
 こうした複数の基本ニーズの構造的な連関を捉えた上で、提供されるべき製品、サービス、システム、事業を検討しないと、的を射た開発になりません。


2. 現状で利用可能な素材、部材、製品、技術、技能、ソフトウェアのさまざまな組み合わせ(新たな製品、サービス、システムの案)を選んだ時、複数の基本ニーズをどう充たし、どういう問題が残るかの検討

 このステップでは、ある部分のニーズにだけ応え、その副次的な効果を考慮しない、対症療法的な発想に陥らないことが、重要です。
 図の住環境の例では、「ダニ、黴の繁殖⇒アレルギー疾患」という連関への対策して、建材メーカー、内装材メーカー、畳メーカー、ユーザーが合成化学物質を使った殺虫剤、防黴剤を多用し、その結果、「有害化学物質の体内蓄積⇒アレルギー疾患の促進」という結果になってしまいました。
 このような事態を避けるには、基本的なニーズの相互関連をしっかりおさえ、それにうまく対応できる素材や技術の組み合わせを検討していく、「フィールド・エンジニアリング」がきわめて重要です。


3. 現状で利用可能な素材、部材、製品、技術、技能、ソフトウェアを前提とした時、予算制約の下で、最適なコンセプト(新たな製品、サービス、システムのコンセプト)の絞り込み

4. 最適なコンセプトを商品化するために必要なブレークスルー課題の明確化


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